歴史に残る大激戦と最終盤のドラマ。強者たちが誇示した貫禄。ルネサンスを遂げた魅惑の名門──。
 8強の激闘を経て、今季のチャンピオンズリーグもいよいよクライマックスに突入する。準々決勝では優勝候補に挙げられていたマンチェスター・シティやユベントスが敗れ、代わりに近年のこのステージでは見慣れない顔ぶれが4強のうち半分を占めた。
 W杯直後のシーズンは波乱が起こりやすい。それを証明するように、ベスト4のうち、最新のUEFAクラブランキングで10位以内のチームはバルセロナ(2位)のみ。そのほかは彼らと対戦するリバプール(11位)、トッテナム(18位)、アヤックス(20位)だ。
 巨人たちの寡占と予定調和を破るフレッシュなチームの台頭は、フットボール界全体にとって良いことと捉えたい。また、イングランド勢がベスト4に2チーム以上残ったのは10年ぶりだ。CL史上2度目のプレミアリーグ勢同士のファイナルは実現するだろうか。
 決勝の開催地を本拠とするアトレティコ・マドリーが16強で敗れ去ったのはちょっと寂しいが、決勝までの残り5試合は、間違いなく世界中のフットボールファンにとって見逃せないものとなる。
57年ぶりvs.22年ぶり。トッテナム(イングランド) vs. アヤックス(オランダ)
第1戦:5月1日早朝4時 トッテナム・ホットスパー・スタジアム
第2戦:5月9日早朝4時 ヨハン・クライフ・アレナ
 この大会の準決勝進出は、57年ぶりと22年ぶり。エリート戦線を揺るがした激震の主役たちだ。ただしどちらも実力に疑いの余地はなく、ここまでの創造性と驚きに満ちた勝ち上がり方は、見事のひとことに尽きる。


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掲載元:海外サッカー - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/839109