バルセロナは現地時間23日に行われたリーガ・エスパニョーラ第34節、敵地でのアラベス戦に臨み2-0で勝利し、優勝までに必要な勝ち点を残り「3」とした。なお、アラベスの日本代表MF乾貴士はベンチ外だった。
 前節から中2日のバルサは、5月1日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝リバプールとの第1戦を見据えてか、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシやMFアルトゥール、スペイン代表DFジョルディ・アルバをベンチスタートにするローテーションを導入した。
 前半こそスコアを動かせないままだったが、後半9分にMFセルジ・ロベルトの横パスをウルグアイ代表FWルイス・スアレスがスルー。すると後方から走り込んだ21歳のMFカルレス・アレニャが巧みなトラップからゴールを射抜き、先制点をゲットした。その6分後にはCKからハンドがあったとしてVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によってPK判定が下り、スアレスがこのキックを成功させて2-0。終盤にはメッシらを途中出場で“試運転”させる余裕を見せて勝ちきった。
 この勝利によって、2位アトレチコ・マドリードとの勝ち点差は「12」となった。もしアトレチコが、24日に行われるバレンシア戦で敗戦すると2年連続26回目のリーガ制覇が決まるが、試合後のインタビューに答えたアレニャは「今、僕らはアトレチコを待つ立場だ」と話し、こうも続けている。
「別のケースで言えば、ファンと一緒に勝利を喜ぶために土曜日まで待つことができるよね。ホームで勝利し、サポーターと一緒に祝いたいよ。もちろん、その前に勝つことは歓迎だけどね」
 もしアトレチコが勝ち点を落とさないとしても、27日に本拠地カンプ・ノウで行われる第35節レバンテ戦で決めればよいという心持ちのようだ。中盤の分厚い陣容のなかでなかなか出番をつかめないアレニャだが、「僕らはこのリーグタイトルを取るに値するし、最高だった」とチーム力を誇っていた。スペイン国王杯、CLとの三冠を狙える状況にあって、まず最初のタイトル挑戦となるリーガ連覇は、ほぼ手中に収めたと言っていいだろう。


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