ある意味、メスト・エジルは正解だったのかもしれない。
 ロシアW杯直前、トルコ大統領への表敬訪問に端を発する騒動で、DFB(ドイツサッカー連盟)のサポート不足や国民からのバッシングに耐え兼ね、稀代のレフティーはみずから代表キャリアに終止符を打った。
 それから半年あまり、ドイツに再び激震が走る。エジルと同世代の3人が突如としてドイツ代表から締め出される羽目になった。
黄金期を支えた3人への“唐突”な通告。 エジルのケースと異なるのは、その3人が唐突に代表引退通告を受けたこと。ドイツ代表のヨアヒム・レーブ監督が世代交代を理由に、トーマス・ミュラー、マッツ・フンメルス、ジェローム・ボアテンクに「今後は招集しない」との決定事項を告げたのだ。3人に受け入れるかどうかを選択する余地はなく、2014年のブラジルW杯制覇をはじめ、数々の功績を残してきた英雄たちは失意に暮れている。
 ミュラーとボアテンクはすぐにSNSでコメントを発表。
 前者が「怒りがこみ上げてくる。監督がスポーツ面の決断を下すのは構わない。でも、これは個々の尊厳や地位にかかわる問題だ。マッツ、ジェローム、そして俺もまだトップレベルでプレーできるっていうのに」と語れば、後者は「このニュースに悲しんでいる。個人的にはまだトップレベルでやれると確信しているし、これからもそれを示していくよ。代表のユニフォームを着ることに誇りを抱いてきたんだ。別の終わり方を望んでいた」と落胆を隠さなかった。
 あえて日本に置き換えるなら、香川真司や岡崎慎司、長友佑都あたりが「これまでありがとう。若手に席を空けてほしいから、もう代表に招集することはないよ」と言われるようなもの。当然ながら、ドイツで波紋が広がっている。
 3人が所属するバイエルンのニコ・コバチ監督は「今がピークの選手たちを切る行為はフェアじゃない」と語り、クラブと代表で苦楽を共にしてきたヨシュア・キミッヒは「選手側からすれば、(今回の)やり方が良かったとは思わない。彼らはまだ29歳とか30歳だ。サッカーではよく年齢が云々言われるけど、代表でプレーするのに年を取り過ぎているとかは関係ない」と批判を口にした。


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掲載元:海外サッカー - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/838578