3月5日(現地時間)に開催されたチャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16第2レグで、レアル・マドリーはアヤックスに1-4で大敗。トータルスコア3‐5で敗退が決まり、4連覇の夢は藻屑と消えた。

 この試合の直後にスペイン全土でオンエアされ、高視聴率を記録したのが、サッカー番組『El Chiringuito de Jugones(エル・チリンギート・デ・フゴネス)』だ。偏向的なマドリー贔屓のジャーナリストばかりを集めて座談会を行なう、いわば“応援番組”として知られ、日曜から木曜の24時から深夜2時半(日によって深夜3時5分)にかけて生放送されている。

 なぜマドリーが大敗したのにもかかわらず、高視聴率をマークしたのか。それは、ある特定の地域の数字が飛び抜けて良かったからである。

 その地域とは、バルセロナを州都とするカタルーニャ州。平均視聴率は19.8パーセントで、スペイン全土の10.2パーセントを大きく上回った。その驚きの事実は翌日の同番組内でも紹介されたほか、一般紙『ラ・バングアルディア』でも取り上げられている。

 もちろん、カタルーニャ州には圧倒的にバルセロナのファンが多い。愛するマドリーが酷い負け方をし、コメンテーター陣がどんな反応を示すのか。面白半分に見た視聴者が多かったということだろう。
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 一方、首都マドリードを含むマドリード州での平均視聴率は10パーセントを割り込み、9.2パーセントに留まった。

 同紙によると、2013年に番組がスタートして以降、過去最高の視聴率を叩き出したのは、17年の3月8日の放送だという。そう、バルサがCLの決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマンを相手に大逆転劇を演じた試合の後の放送である。その視聴率は明らかになっていないものの、約60万人が視聴。今回は58万4000人でわずかに届かなかった。

 いずれにしても、バルサ・ファンはさぞ番組を堪能したことだろう。

文●山本美智子(フリーランス)

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掲載元:サッカーダイジェストWeb
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