ピッチ内外で一敗地に塗れるレアル・マドリードが、ついに大型補強への手はずを整えつつあるようだ。スペイン紙「スポルト」によると、パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールに対して、約437億円もの移籍金オファーを準備したという。
 宿敵バルセロナ相手に本拠地での“エル・クラシコ”で連敗し、スペイン国王杯敗退とリーガ・エスパニョーラ覇権奪回の可能性がほぼ潰え、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でもアヤックス相手に完敗を喫し、前人未到の4連覇の夢はベスト16であっけなく消えた。
 不振にあえぐシーズンにおいて糾弾されているのは、剛腕で鳴るフロレンティーノ・ペレス会長が移籍市場で積極的な動きを見せなかったことだ。昨夏にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがユベントスに去り、冬の移籍市場を含めてその穴を埋めることなく戦った結果、得点源を確立できなかった。それを受けてか、三たび“銀河系軍団”結成に向けて着手し始めたようだ。
 同紙によるとレアルはPSGからネイマールをスペインに戻すため、巨額の移籍金を用意しているという。その金額は3億5000万ユーロ、日本円にして437億円にも及ぶ。2017年夏にバルサからPSGに移った際のネイマールの移籍金が2億2200万ユーロ(約277億円)だったことを思えば、金額がさらにつり上がっている。
 また、ネイマールに対する報酬も破格となるようだ。現在PSGで受け取っている年俸は3600万ユーロ(約45億円)だが、レアルは5年契約で4500万ユーロ(約56億円)に跳ね上げる算段も立てているという。
 レアルは過去、2011年と13年の二度、ネイマール獲得に動いたが失敗。最終的にバルサへと移籍した経緯がある。三度目の正直となるか――。宿敵バルサも含めて、風雲急を告げそうな動向に注目が集まる。


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