今季限りで現役を引退したJ1鹿島の元日本代表MF小笠原満男(39)が28日、茨城・カシマスタジアムで会見に臨み、後進に道を譲った理由を明かした。ときには涙ぐみ、ときには晴れやかな笑顔を見せた闘将。今後は未定だが、鹿島への恩返しを固く誓った。
 慣れ親しんだスタジアム。いつもの歓声は聞こえてこない。会見場の扉を開いた小笠原は、深々と一礼。神妙な面持ちで壇上に上がった。
 「出る機会が少なくなり、チームを勝たせることができなくなってきたのが最大の理由」
 引退発表から一夜明けての会見。勝利に飢えた修羅のごとき表情から一変、穏やかな笑みをたたえた。
 1日のJ1最終節・鳥栖戦の試合後。家族や同僚にも明かさず、クラブ幹部に「今季限りで引退します」と伝えた。恩師・ジーコ氏には22日のクラブW杯3位決定戦前に報告。「(君が)ここまでやってきたこと、最後までやり遂げたことに拍手を送りたい」。贈られた言葉を振り返り、目頭を熱くした。
 海外の1年間を除けば鹿島一筋、21年間の現役生活。GK曽ケ端ら同期に負けたくない一心だったという。ファウルもいとわない泥くさいプレーに、一瞬の隙を突くスルーパス。クラブの20冠のうち17のタイトルに関わったが、「失ったタイトルは何十個もある。その悔しさが大きい」。
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掲載元:「サッカー」の最新ニュース - SANSPO.COM(サンスポ・コム)
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