森保一監督が率いる日本代表がキリンチャレンジカップでベネズエラ代表、キルギス代表と対戦しているころ、若き日本代表は遠く離れたUAEの地にいた。
 ドバイカップU-23。東京五輪世代となるU-21日本代表は、今年最後の活動となるUAE遠征に臨んでいた。
 しかし、昨年に行われたタイでのM-150CUP、8~9月に行われたインドネシアでのアジア大会に続き、結果としては準優勝に終わった。
 今大会はこれまでとは違い、初めて同じU-21のチームと対戦したのだが、タイトなスケジュールの中で安定感ある試合運びをすることができずに1勝2分。世代のライバルとも言えるウズベキスタンの後塵を拝し、またしても頂点に立つことはできなかった。
 ただ、今年1年の活動のラストとしては、有意義な遠征となったことは明らかである。もちろん「いいところも悪いところもたくさん出た大会だった」(横内昭展監督代行)ことは間違いない。
森保監督もA代表を目標にと。 それでもアジア大会で結果を残した選手だけでなく、これまで出場機会が少なかった選手、AFC U-19選手権で活躍し飛び級で選ばれた選手たちが活躍。世代間の融合をテーマにした中で、多くの選手が結果を残したことはポジティブな要素だ。
 大会前、A代表の活動に参加するためUAE遠征に帯同できない森保監督は、過密日程を度外視してまで日本で行われたU-21の練習を視察に訪れた。そこで指揮官は、選手たちに目指す場所について言葉を述べた。
「ここが目標ではないと思うし、東京五輪で金メダルを取るためにさらに目標を持ってドバイカップに臨むということ。さらに東京五輪だけではなく、A代表に入るという高い目標を持っていると思うので、そこを常々意識してこのドバイカップに臨んで欲しいと言いました」


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掲載元:サッカー日本代表 - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/832636