アジアカップ前の日本代表の親善試合5試合が終わった。
 キルギス戦では、ファーストセットの全選手を入れ替え、セカンドセットの選手が出場したが、攻撃陣においては大迫勇也、南野拓実、中島翔哉、堂安律のユニットを凌駕するようなプレーを披露した選手は見当たらなかった。
 唯一、原口元気が状況に応じたメリハリのあるプレーを見せ、W杯経験者としての格の違いを見せたぐらいである。
 レギュラーを猛追する者はいない。
 しかし、そんな状況でも堂安は、危機感を口にする。
「まだまだですね。今回、新しいライバルも増えましたからね。僕は、代表にいる選手、全員がライバルやと思っているんで、これからも全員に勝つつもりでやっていきます」
 自分を脅かす選手がいなくても、どんな選手に対してもメラメラと闘志を燃えたぎらせているのが、負けず嫌いの堂安らしい。
本人は至って真面目で謙虚。「レギュラー? まだまだっすよ」
「中心選手? まだまだこれからっすね」
「まだまだ」は最近の堂安の口癖になっているが、本人は至って真面目で謙虚だ。もしかするとロシアW杯以降招集されていない海外組の実力者、香川真司、武藤嘉紀、岡崎慎司、久保裕也らの姿がちらつき、彼らとの真剣勝負がこれからあると考えているのかもしれない。
 だが、森保一監督の堂安への評価は高く、チーム内では確固たるポジションを築いている。実際、コスタリカ戦でスタメン初出場をしてポジションを掴むとウルグアイ戦、べネズエラ戦の3試合でスタメン出場をした。
 パナマ戦は後半36分から、キルギス戦は後半14分から途中出場を果たし、これで全5試合出場1ゴールという成績だ。攻撃ユニットの4人が連動して相手を崩し、チャンスを生むプレーは数字以上のものを代表にもたらし、日本代表のスタイルの象徴になりつつある。


※海外サッカーのランキングをチェック♪

掲載元:サッカー日本代表 - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/832601