今冬の売却が噂されているバルセロナのフランス代表FWウスマン・デンベレについて、ペップ・セグラGMが今後も働きを当てにしていると明言した。スペインラジオ局「カデナ・セール」に語った内容を、ドイツメディア「spox.com」が伝えている。

 昨夏にドルトムントから移籍金1億500万ユーロ(約135億円)で加入したデンベレだが、途中交代での投入の際に時間がかかったり、集合時間に遅刻するなど、問題行動が表面化。不満を抱くバルセロナ側が、来年1月の移籍市場で放出すると噂されている。
 しかし、セグラGMは「デンベレに関しては、一切問題がない。彼は偉大な選手たちや同僚のいるバルサというビッグクラブに加入した。そんなことは彼もまだ経験したことがなかったんだ。まだ非常に若い選手で、これまでにないくらい、適応に力を費やさなくてはならなかった」と、いまだ順応のプロセスにあるとした。
 デンベレの代理人らとミーティングを行ったことは事実と認め、「話し合いを行うのは普通のこと。我々が今しなくてはならないのは、適応を助けるために彼を全力でサポートすることだ」と語った。
 英メディアはユルゲン・クロップ監督率いるリバプールがデンベレに関心を寄せていると報じてきたが、セグラGMはその噂に対して売却の意思はないと明言している。
「向こうのメディアに聞いてほしい。あるいはリバプールに。デンベレに関しては現時点で一切オファーは届いていない。我々のほうにもメンバーの構成を変えるつもりはまずない」
 なお、英紙「デイリー・ミラー」は現地時間14日、リバプールはデンベレ獲得に関心がないと報道。一方で翌15日にはアーセナルが高く評価しており、状況を相変わらず見守っていると伝えている。今冬のマーケット開幕まであと2カ月弱。果たしてデンベレは残留するのか、それとも移籍するのか。去就を巡る噂はまだ止みそうにない。



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