なでしこジャパン(日本女子代表)のMF宇津木瑠美(シアトル・レインFC)は、中国大会(2007年)、ドイツ大会(2011年)、カナダ大会(2015年)と、3回の女子ワールドカップ(W杯)に出場している。世界大会を翌年に控えた準備状況は、彼女の目にどう映るのだろうか。
「監督も違うし(2007年は大橋浩司監督、2011・15年は佐々木則夫監督)、一つ前のチームは何年も、10年近く同じスタッフ、同じ選手でやってきましたから、それに比べれば目に見えないものの重さ、大きさ、深みは違うでしょう」
 当然のことながら、熟成度という点では、多少の世代交代はあったが、主力が「10年物」の固定メンバーで戦ったチームのほうが上回るようだ。しかし、今回のチームも、活動日数を重ねるとともにピッチ内外でのコミュニケーションを取る機会は増え、徐々に一つにまとまりつつあるという。
「代表合宿の日数も多いですし、グラウンド上で密にプレーする時間が増えたという認識です。年齢が近いということもありますが、オフ・ザ・ピッチ、オン・ザ・ピッチで、話をする機会もありますし、チームとしての強さ、メンタル的な部分では、着々と進んでいると思います」
 この「メンタル的な部分」は、宇津木がチーム立ち上げの頃から、警告を発していた部分だった。
「今はみんな笑顔だけれど、必ず勝てない時期が出てくる。その時に、どうなるか」
 それは、16歳にしてフル代表に放り込まれ、それまでの戦場とのギャップに戸惑った、宇津木自身の経験から来たものもあるだろう。



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