この10月2日、ヴァイッド・ハリルホジッチが古巣であるFCナントの監督に就任した。日本代表監督電撃解任の後、5カ月の休養期間を経ての現場復帰である。
 低迷するブルターニュの名門クラブ(10月27日現在リーグ18位)の、救世主に彼はなり得るのか。その実績と手腕には大きな期待がかかるが、他方では一抹の不安もある。それがワルデマール・キタ会長との関係である。検眼機器製造で一代で財を成したキタは、クラブの運営にもしばしば積極的に介入し、強い指導力を発揮している。監督としてチームに関わるすべての決定権を望むハリルホジッチと、はたして良好な関係を築くことができるのか……。
 トマ・シモン記者が『フランス・フットボール』誌10月9日発売号で分析した。
監修:田村修一
クラブ会長と監督の強烈な組み合わせ。 FCナントの監督に就任したヴァイッド・ハリルホジッチは、ワルデマール・キタ会長とともに二人三脚で新たな戦いに挑もうとしている。だがそこには、期待だけでなく幾ばくかの懸念もある。かつて招聘したクラブ会長たちの声を聞きながら、成功のための条件を模索する。
 キタとハリルホジッチ。
 その組み合わせは強烈かつ大胆である。
 ナントがクラブの命運を託すには、かなりリスキーであるともいえる。ただ、同時に興味深いペアでもある。
 今季低迷するナントの新たなプロジェクトと新監督就任の発表会見前から、ふたりをよく知るものにとって、ふたりの共闘は格好のゴシップネタであった。
 もちろん可能性という意味ではあり得ないことではない。しかし彼らと過去に関わりを持つ人々は、すでに揶揄され始めているふたつの屹立した個性を、踏み込んだ視点から鋭く捉えている。
「理屈のうえでは、ふたりは強烈なインパクトを生み出し得るし実際に可能だとも思う」とフランシス・グライユは言う。


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掲載元:海外サッカー - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/832369