町田ゼルビアは4日のJ2第40節で6位アビスパ福岡に2-1と勝利し、逆転でのリーグ優勝に向けて大きな勝ち点3を手にした。J1クラブライセンスがなく、2位以内に入ってもルール上は昇格できない状況のなか、チーム最古参のDF深津康太は「ゼルビアの来年に向けて良い意味での1勝になった」と思いを語った。
 2週間でアウェー4連戦の過密日程を終えた町田は、5試合ぶりのホーム戦で序盤から球際で戦い、ハードワークを徹底。後半25分に左サイドを崩されて先制を許したが、同29分後にMF平戸太貴のクロスをFW中島裕希が頭で仕留めて同点とすると、その6分後にはセットプレーから途中出場のFWドリアン・バブンスキーが決勝ヘッドをマークして鮮やかな逆転勝利を収めた。
 9月27日にクラブライセンス交付第一審機関(FIB)による審査の結果、町田は1万5000人収容のホームスタジアムと天然芝のグラウンドなどの必須条件を満たせず、J1クラブライセンスの取得は叶わなかった。しかし、10月1日にサイバーエージェントグループの傘下に入ることが発表され、自前の練習場や専用クラブハウスの整備に向けて大きく風向きが変わった。
 10月1日以降は2勝2分2敗とやや足踏みしていた町田だが、福岡戦の勝利で勝ち点を72に伸ばし、首位の松本山雅FCと勝ち点1差。2位大分トリニータとは勝ち点で並んだ(得失点差で3位)。最終ラインで体を張り、最少失点で切り抜けた深津は勝利の意味を口にする。
「なかなかチームが勝てなかったなかで、今日の1勝は本当に大きい。この(佳境な)時期にこういう試合をできるという喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。ゼルビアの来年に向けて良い意味での一勝になったと思います」



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