元サッカー日本代表監督のフィリップ・トルシエは今、ハノイにいる。
 プライベートな組織ながら、ベトナムのナショナルトレーニングセンターともいえるPVFアカデミーでテクニカル・ディレクターに就任して、すでにふた月が過ぎていた。
 世界最先端の設備と国際色豊かなスタッフ、行き届いたサポート体制……。トルシエはベトナムで、いったい何をしようとしているのか。またベトナムの野望はどこにあるのか、どれだけ本気なのか……。
 トルシエに聞いた。
ベトナムの富豪が作ったサッカー施設。――私たちは今、ハノイ郊外のPVFアカデミーという施設にいます。あなたは、なぜここで活動することになったのでしょうか?
「それは私がオファーを受けたプロジェクトが興味深かったからだ。大規模なプライベートアカデミーの技術部門の統括で、所有者はベトナム最大の富豪(ファム・ニャット・ブオン)だ。彼は様々な企業を傘下に収めた『ビン・グループ』の会長であり、サッカーにも大きな情熱を注いでいる」


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掲載元:海外サッカー - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/832105