今年のロシア・ワールドカップ(W杯)で60年ぶりに出場権を逃したイタリア代表を率いていたジャンピエロ・ヴェントゥーラ氏は、現場復帰が濃厚になった。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
 現在、リーグ8試合を終えて2分6敗と勝利がなく、今季開幕前のペナルティーを含めると勝ち点マイナス1という状況にあるキエーボが、8日にロレンツォ・ダンナ監督の解任を発表した。それにより後任探しに奔走していたが、ヴェントゥーラ氏の就任で合意に至ったという。
 ヴェントゥーラ氏は、2016年の欧州選手権でベスト8に入ったのを最後にイタリア代表監督から退任したアントニオ・コンテ氏の後任として指揮。W杯予選では同組にスペインがいるなかで2位となりプレーオフに進出した。しかし、乏しい内容のまま2試合合計0-1でスウェーデンに敗れた。
 本拠地サンシーロで敗退が決まった後のスタジアムは怒号に包まれ、当時の主将だったGKジャンルイジ・ブッフォンは涙ながらに試合終了直後のインタビューに応じたが、ヴェントゥーラ氏はインタビューから逃亡。さらに、試合後の記者会見も2時間ほど経ってようやく姿を現すという責任感のない行動により、イタリアメディアやサポーターからも大バッシングを受けていた。
 代表監督としては大失敗を犯したヴェントゥーラ氏だが、地方の小クラブを躍進させた実績を持つ。勝ち点がマイナスという事態に陥っているキエーボを復活に導くことはできるだろうか。



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