バルセロナのフランス代表FWウスマン・デンベレは、昨夏ドルトムントから移籍金1億5000万ユーロ(約197億円)のメガディールで加入したが、負傷やドリブル主体のプレースタイルにより、地元メディアでは不良債権とも揶揄されてきた。
 だが、今季は開幕から好調でリーグ戦では4試合3ゴール。さらに18日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第1節の本拠地PSV戦では衝撃のゴラッソを決めたことで、スペイン紙は「1億5000万ユーロに値するかも…」と手のひら返しを見せている。
 圧巻の一撃だった。バルサの1-0リードで迎えた後半29分、デンベレがスーパープレーを見せる。マーカーを背にボールを受けると、トリッキーな引き技で華麗に反転しドリブル開始。軽やかなステップで前進し、ペナルティーエリア手前から右足を一閃すると、ゴール右隅に矢のようなシュートが突き刺さった。
 右手を額に当てる敬礼パフォーマンスで喜びを爆発させたデンベレ。この日もボールを持ちすぎてはロストする悪癖も垣間見せたが、圧巻の個人能力を見せつけた。
 懐疑的な視線を浴びてきた“197億円アタッカー”は、現地メディアの評価を高めつつある。スペイン紙「マルカ」は、「もしかすると、デンベレは1億5000万ユーロの価値を持つかもしれない」と特集した。
「オランダ(PSV)相手の彼の素晴らしい一撃は(公式戦で)今季5得点目となった。2017-18シーズンの全ゴール数よりも多くゴールしていることを意味している」


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