『フランス・フットボール』誌8月7日発売号は、リーグアンの開幕を特集している。シーズンの展望やルイス・グスタボ(マルセイユ)のインタビューなどに続いて、取り上げられているのがリーグアン最大のスター、ネイマールである。
 移籍から1年が経過した今でも、ネイマールとパリ・サンジェルマンの関係は、いまだ想い描かれたような良好なものになっていない。まるで王様のように傍若無人に振る舞うネイマールと、それを苦々しく思いながら見つめるメディアとサポーター――いったいネイマールの何が問題なのか? 
 パルク・デ・プランスの観衆と直接の関係を持つ各メディアのPSG担当者たちを、クリストフ・ラルシェ記者が取材した。
監修:田村修一
ネイマールはPSGの手に余る選手!? インタビューはそれぞれの編集部にほど近いカフェでおこなわれた。レモネードやソーダ、オレンジジュースなどの飲み物を前に、彼らはほぼ同様の反応を示した。その言葉はPSG関係者たちと同様にネガティブな表現に溢れていた。
「ネイマールはファンと親しくなるための努力をしていない」
「クラブは彼を依怙贔屓しすぎている」
「試合であまりに安易に倒れすぎる」
 不満はどれもシリアスで、肯定的なコメントはほとんど聞かれなかった。裏側に透けて見えるのは、「ネイマールはPSGというクラブにとって大きすぎる存在なのでは?」という疑問である。

掲載元:海外サッカー - Number Web
URL:https://number.bunshun.jp/articles/-/831741