明治安田生命J1リーグ第25節が8月31日から9月2日にかけて開催。6連勝中の名古屋グランパスは1日にアウェイでジュビロ磐田と対戦する。
 ■名古屋の強みはジョーだけではない
 名古屋は前節、ホームで浦和レッズに4-1と大勝。W杯中断明けの再開初戦で敗れた借りをきっちり返した。その浦和戦ではエースのジョーが累積警告の出場停止から復帰。1-1で迎えた44分に逆転ゴールを奪うと、後半にも2ゴールを加点。今季2度目のハットトリックを達成し、チームの6連勝と8月全勝に大きく貢献した。これでジョーは連勝した6試合で10ゴールと大爆発。ゴール総数も16に伸ばし、得点ランキングでもトップのパトリックに1点差に詰め寄っている。
 しかし、今の名古屋はジョーだけではない。浦和戦で途中出場ながら高精度のキックで後半のジョーの2ゴールをアシストした若武者・相馬勇紀や、黒子に徹する小林裕紀の献身性、ピカイチの反応を見せる守護神・ランゲラックの好守も光る。それぞれがそれぞれの特徴をいかんなく発揮。毎度危険な位置に顔を出し続けるナンバー10のガブリエル・シャビエルも流石としか言いようがない。
 この巻き返しは、夏の補強で新戦力5人を迎えてパワーアップしたことが最大の要因に挙げられるが、指揮2年目となる風間八宏監督の下、シーズン開幕から在籍する既存戦力の成長も著しい。「交代で出た選手もみんながチームのなかに、強みとして入ってくれている」と指揮官が語るように、今の名古屋はスタメンだけでなく、ベンチメンバーも違いを生み出せる選手が揃っている。
 ■対磐田戦は12試合連続無敗中
 名古屋は磐田戦で現在12試合連続無敗を貫いている(9勝3分)。同カードで磐田に敗れたのは2009年5月の対戦が最後(1-2)。さらにアウェイでは現在5連勝中だ。前回対戦は第2節。序盤に決めたシャビエルの1点を守りきった名古屋が開幕2連勝を達成している。
 名古屋は磐田戦に勝利すれば7連勝となるが、これは2011年7月~8月以来で延長制度が廃止されて以降ではクラブベストの記録に。一方の磐田は現在2戦無敗中。前々節は柏レイソルに2-1で勝利し、前節は鹿島アントラーズと1-1で引き分けている。その2試合で新加入の大久保嘉人がゴールを記録。
 シーズン前半は川崎フロンターレに在籍していたベテランストライカーは、名古屋と対戦した第4節で決勝ゴールを挙げており、名古屋にとって厄介なストライカーをどう封じ込めるかが勝敗を分かつファクターとなりそう。最終ラインを統率する丸山祐市と、今節出場停止明けの中谷進之介との対決にも注目が集まる。
 名古屋はW杯による中断前の15試合で勝ち点9の最下位だったが、中断明けは川崎Fと並んでリーグトップタイの勝ち点19を獲得(6勝1分1敗)。この勢いが続けば早い段階で残留を手にできるはず。今はがむしゃらに、ただひたむきに勝ち点を取り続けていくしかない。降格圏との差は7ポイントと、まだ安全圏とは言えない。連勝街道をどこまで築けるか。ヤマハスタジアム(磐田)で迎える磐田戦は、新たなステージへつながる重要な戦いとなる。(Goal.com)

掲載元:「サッカー」の最新ニュース - SANSPO.COM(サンスポ・コム)
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